勉強不足

頑張っているつもりです

一人暮らしを始めてもう少しで4年目になる。

3年前にずっと夢みていた一人暮らしが実現することが決まって、不相応の家具を買い集めた。無垢材の机をふたつ。壁一面を本棚で埋めて、フランス製の照明を輸入した。収入に見合わない家賃の部屋を借りた。結局、家電に手が回らなくて親の脛をかじった。おかげで小綺麗で小洒落た部屋をつくることができた。ここから新しい生活が始まる、そんなことを思っていたかもしれない。よく覚えてないけれど。

半年もしないうちに無垢材の机には脂の染みがついた。ところどころほこりが積もったし、本棚から本が溢れた。収納先のない小物が本棚の空いているスペースに並べられている。お風呂場にはとれない汚れがついたし、部屋には洗濯物が常に干されている。それが当たり前になっていた。これじゃダメだと思ってときどき本格的な掃除をしても、引越したばかりの秩序は取り戻されない。後回しにして、どうにもならなくなった書類が山になっている。ベランダには用途不明の傘が横たわってる。

3年間に変わった僕の部屋は、変わらなさのあらわれで。26歳から29歳へ。たぶんもっと前からの。

丁寧に暮らしたいと思う。朝起きて、部屋を掃除して、じっくりご飯を作り、ゆっくりお風呂に浸かって、ぐっすり眠る。ときどきそんな一瞬を送れると、これがいいと思う。これでいいと思う。それでもすぐに生活は荒れる。

ちょっとずつ焦りを覚えるようになってきた。このままだとどうにもならなくなってしまう。取り返しがつかなくなってしまう。いつかどこかで決定的に全部を失ってしまう。半年くらい前から、誰もに見捨てられる予感を覚えるようになった。日々、それが強くなってる。

おいてけぼりにあうのがこわいのかもしれないと思っていたけれど、たぶん違う。清算できなくなるのが怖いんだと思う。